2017年2月23日木曜日

AUDIO SPACE LS3/5A  その2

我が家に来たAUDIO SPACE LS3/5Aについて

サランネットを固定しているベルクロが強力すぎて、はずす時は慎重にやらないと
ネットの骨を折りそうになる。
現行の一部機種が四隅だけベルクロになってるのもむべなるかなと思うが、
それでもベルクロにこだわるのは持ち運びを前提とした放送機器としての出自に
矜持を持つ故かなと想像してみる。
ほとんどのユーザーが他のスピーカー同様に据え置きで使ってるはずなのにね。
ちなみに私のところに来たLS3/5A、公式の写真と違ってサランネットに
メーカーロゴのバッジが付いていませんでした。
ここいらへんもアジア的かな?

約10時間ほど鳴らしてみた感想(モニターオーディオ RX1と比較して)


表によれば、大きさと値段はほぼ同じ(RX1の値段は2009年のもので
エライ円高だったはず)ですので、10万前後のブックシェルフスピーカーとして
充分比較対象になると思います。

で、前提としてニアフィールドリスニング用にパソコンデスクの両端に置いて使っています。
接続機器、ケーブル等は変更していません。
が、両者の音の違いについて詳しく語ろうとするのは初心者の私では
役者不足ですので、主観的なことだけ記します。
ぶっちゃけどっちの音も大好きです。
でも、RX1はもっと広い部屋で離れて聴きたい。
ニアフィールド目的ならLS3/5Aのほうが適っていると思います。
なぜなら、LS3/5Aの音は部屋の外にはあまり響いていないように感じるので、
ボリュームを多少上げても気が引けないからです。
実際はわかりませんが、これ以上あげたら家族に迷惑かなと感じさせる音量が違うのです。
音の余韻とか響きとかの違いでそう感じるのかもしれません。
あと、ベースギターの耳コピをするならLS3/5Aのほうが良いです。
低音が締まっていて音階が良くわかります。

実売価格で現行Silver 1より3万円安く手に入るAS製LS3/5A、オススメです!(ムービーウォッチメン風)

2017年2月21日火曜日

AUDIO SPACE LS3/5A  その1

半年以上悩んだあげく、AUDIO SPACE製の LS3/5Aを落札してしまった。





2年前、本格的なスピーカーを初めて手に入れて以来、興味の先はヘッドホンからスピーカーに移っていました。
モニターオーディオのRX1を入手し、その音に満足しつつも(安くて)良いスピーカーは無いものか?とヤフオクをチェックするのが日課に。

そこで気づいたのがLS3/5Aというスピーカーの存在。
なんで異なるメーカーで同じ名前・形のモノがたくさんあるのか不思議でした。
また、ツイーターを四角く囲うフェルトとサランネットを留めるためと思われる縁をぐるっと一周するベルクロの存在が異様で古臭くて不細工で・・・

それなのに、このちっこくて何十年も前の中古品が軒並み10万円以上でバンバン取引されている現実。
オーディオの世界っつーのは何重もの異なる次元が同時に存在する奥の深いものなのでしょうか?

調べてわかったことですが、このLS3/5Aというスピーカーは知る人ぞ知る超メジャーな存在でした。非常におこがましいことですが、わかったことを自分なりに整理してみると、

・LS3/5AとはBBCが定めた小型スピーカーの仕様の名称で、スタジオの外で喋るレポーターの音声を中継車の中で確認したりするために策定された。
・仕様を満たし、BBCのお墨付きをもらえれば各社LS3/5Aの名称で発売することが可能。
・一般発売は1975年からで、現在まで10万セット以上販売され、その6割がロジャース製
・香港、台湾、日本、米国等に熱狂的ファン多数

ってとこでしょうか?
40年以上前から同じ仕様でつくられているのもすごいですが、いまだにファンが多いのもすごいハナシ。

で、今回¥59,800で落札したオーディオスペース(AS)製のLS3/5Aです。
ASは香港のオーディオ企業カインラボラトリー傘下にあり上述の英国ロジャースも現在は同社の傘下にあり、現ロジャース製LS3/5A≒AS製LS3/5Aらしいです。で、値段に差がある一因はBBCのお墨付き料だとか。

なんだか、おなじブランド工場でつくられながら、名前を外して安く売られるみたいな・・・非常にアジア的な感じもしますし、ユニクロとGUみたいなものかもしれません。

まぁ、自分が聴いて気に入れば良しです。
                            〈つづく〉