2018年11月9日金曜日

Nice Little Penguins についての個人的雑感 その1

大学最終学年時、後輩のヤバセ君に教えてもらったスウェーデンのバンド  Beagle が大好きになった。
就職後、仲の良くなった先輩のアラキさんは重度のCDコレクターで、Beagleとかその界隈の音楽にも詳しく、いろいろなバンドを教えてくれた。
ちなみにこの先輩からヒートウェイヴのEP版「36゜5´」をもらった思い出が...

会社は京都の西院というところにあって、すぐ近くに音楽CD、それも輸入盤がかなり充実したTSUTAYAがあり(今もあるのかな?)、仕事の後そこで物色するのが日課だった。
ある日、手書きPOPの文句に惹かれ購入したのが Nice Little Penguins の Flying
おそらく1994年ごろのこと。

あのころよく聴いたアーティストを思いつくままに列挙すると、もちろんBeagle,そしてVelvet Crush, Matthew Sweet, Jellyfish, Merry Makers, Brad Jones
などなど。
なぜかタンバリンスタジオ勢は肌に合わなかった記憶が...

最近はジャズと70年代POP/ROCKばかり聴いていたのだけど、ふと懐かしい思いにかられ、それらのCDをラックから取り出し(iTunesにも入れてなかった!)聴き直してみたのだけれど、再生環境が違いすぎるせいか、かなり新鮮な体験になった。

当時は夜勤のお供として、CDウォークマン+ソニーの¥3,000くらいのヘッドホン。
現在はお高めのアンプ+スピーカーなので当たり前といえば当たり前なのだけど、現在の自分に一番刺さったCDがNice Little PenguinsのFlyingだったわけです。

このCDの一曲目が Rain Keeps On Fallingという曲なのですが、YoutubeやAmazon Musicでこの曲を聴くとイントロのコーラスが無く、間奏のコーラスもギターソロに置き換わっていたのです。
自分的には魅力半減です。「そこがエエのに〜!」

その謎?を解くべく、それまで関心のなかったこのバンドの素性を調べてみたところ、
って言ってもWikipedia情報ですが、デンマークのバンドだったんですね。
知らんかったわ。

デンマークの地図を見てみると、この国は北に突き出た半島とその東の島々からなっていて、なんと首都のコペンハーゲンは一番東の島の右端に位置しているじゃありませんか。
「うまいこと統治できるんかなぁ」「島の人と半島の人、仲良くできるのかしら?(意味深)」とか思ったりして。

何より驚いたのがタンバリンスタジオのあるマルメがコペンハーゲンと海峡を挟んだ目と鼻の先にあるということ。
お隣の国の首都が目の前にあり、自国の首都が山脈越えたはるかはるか北にあるとなれば、マルメの人たちが都会に遊びに行くべ、となったらコペンだよね、きっと。

 Nice Little Penguinsは半島東側の港町ヴァイレ出身なのでタンバリン文化圏内かどうかわからないけど、港町出身ってのが良いな。


で、Wikiのディスコグラフィーの項目では

アルバム[編集]

  • Beat Music (1993)
  • Flying (1994)
  • World You Can Live In (1996)
  • Free (2004)
  • Hits, News & Live (2005)
  • Som En Rejse (2008)
  • Alarmingly Happy (2012)

とある。

自分が持っているのは2枚めと3枚め、てっきり2枚めがデビューだと思っていたし、この手のバンドってアルバム2枚出して解散ってのが多い(個人的感想)から、自分の知らない音源の存在が知れたのが嬉しかった。

で、1枚目の Beat Musicを英アマゾンから取り寄せてみたところ、10曲中5曲がFlyingとかぶっていた。そして例のコーラスのないバージョンがここにあった。

裏ジャケットの表記を見比べると、1枚目はReplay Recordというレーベルのみに対し2枚目はBMG, RCAというメジャー2社の表記が加わっている。


ということは、インディーズで出した1枚目、メジャーデビューの2枚目ということかな?
漫画BECKみたいな。3枚目はReplay Record単独表記に戻ってしまうんだけど。

YoutubeやAmazon Musicで1枚目版の Rain Keeps On Fallingしか聴けないのは、ここいらへんの権利関係に問題があったのではと、推察するわけです。もっとも、バンドが2枚目版を気に入らなかったせいかもしれません。

でもね、特に間奏部のコーラスあたりがとても良いのでそれはないと信じたい。
彼らの1番のヒット曲「Flying」(2枚目にのみ収録)が2014年にわざわざ新録された理由も同様なのかもしれません。

<つづく>








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